母校の同窓会会報誌に載りました^^

掲載文はこちらです。
私は「伝統を伝える」という仕事をしています。伝統にも色々ありますが、私の場合は「日本伝統音楽・箏曲・地歌三弦」という部門になります。5歳から祖母に習いはじめた「箏曲・三弦」、学生時代はお稽古がとにかく嫌で、月三回のお稽古をどうしたら休めるかと通学バスでいつも考えていました。練習は嫌いでしたが一度も止めたいと思ったことはありませんでした。祖母→父、次は私・・・という使命感が子供心にあったのだと思います。女学院を卒業後、すぐに師匠試験に合格し名取となり、お弟子さんの育成と演奏活動をはじめました。名取り=社会人1年生だよと父に言われ、この世界の師匠である父の側について、自分の実力では成し遂げられない大きな舞台も助演の方に助けられながら修め、この世界の行儀を教わりました。この仕事をしていたからこそ、外務省の要請で普通では行けない場所(中近東等)において、どんな条件でも演奏しなければならないことも経験しました。それから18年が経ち今現在、まだまだ修行中ですが、私のお弟子さんから師匠が誕生し、また少し遊びの部分ではフルート奏者の方と組み、幅広い層の方に癒しの音楽を聞いて頂いています。母校であるノートルダム小学校では、お琴クラブの講師としてお声をかけて頂き毎週教えにいっています。日本伝統楽器が洋楽器の影に隠れつつあるこの時代に、若い世代に奥の深い伝統音楽を伝えていけるということは幸せなことです。10年20年30年後も変わらず子供達に教え伝え続けられていること・・・ これが今の私の夢であり希望でもあります。
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